先週21日,裁判員制度がいよいよスタートしたわけですが,皮肉な事に記念すべき?開始初日に起訴された対象事件4件のうち,2件は千葉県でのものでした。
何が皮肉かと申しますと,確か千葉県は,昨年度の裁判員制度の対象となる事件数を見ても,東京・大阪に次ぐ170件以上もの件数があったのに対し,弁護士の数は総勢430名あまり。
弁護士数で千葉県の倍以上,1000名程度を擁する愛知県や神奈川県よりも対象事件数が多いという事実を考えると,早くも暗雲が立ち込めた状況です。
それに輪をかけて,千葉県弁護士会は,今年1月に「裁判員制度の抜本的見直し及び延期」の決議を賛成多数で採択した経緯がありますので,当然弁護士の足並みは揃いようがありません。
千葉県の例のような弁護士サイドの体制不備に留まらず,取調べの可視化の問題やら様々な面で見切り発車の感が否めない裁判員制度。
日弁連はじめ法曹三者はこぞって『5年という長い歳月の準備期間を経て,万全の体制を整えたうえでのスタート』と申してはおりますが,早晩様々な問題が露呈する事は必至,しばらくは喧々諤々の状況が続くことでしょう。
Wakaben管理人

