2009年9月 のアーカイブ

弁護士から政策秘書へ・・・これってどう?

2009年9月10日 木曜日

今回の総選挙で多くの新人議員が誕生したことを受けて需要が高まっているのでしょうか,就職難問題に頭を悩ます弁護士会がここぞとばかり?に政策秘書に関する説明会を企画,応募もすでに80名を越す大盛況のようです。

事務局では「就職対策やるわけではなく・・・」と言ってはおりますが敢てそこに言及するあたり,かえってそれを鵜呑みにする気にはなれません。

需要と供給のバランスで,本人が納得づくでなる分には問題ありませんが,弁護士としての活路からの回避的発想に起因したものであるならば,おそらく失望を覚える人が多く生まれるものと考えます。

管理人の友人にも政策秘書が何人か居りますので業務の実態についてはある程度知っておりますが,検討される皆さんが政策立案や立法業務が仕事の大半と考えているとすればそれは大きな間違いと声を大にして申し上げたいと思います。

基本,政治家は選挙に勝ってなんぼの世界ですから,普段からの後援会活動は決して疎かにできません。

それに伴う雑務の割合は相当なものになりますし,議員会館内で執務していたとしても政党事務局や院内事務局と議員との連絡係やらパーティー券を持って企業を廻ったりやらと,およそ政治そのものとはかけ離れた部分での活動が大半と肝に銘じるべきでしょう。

地方選出議員であれば「政務の為,地元を留守にしておりまして・・・」と多少言い訳ができますが,首都圏の議員にはその手は使えませんので,この傾向は首都圏近郊を選挙区とする議員ほど強くなるようです。

いずれにしましても弁護士の活動の選択肢が増えること自体は良い事ではありますが,政策秘書を目指される皆さんにはくれぐれもその仕事の中身をよく吟味した上で慎重に決定していただきたいと思います。

Wakaben管理人

歴史的政変

2009年9月1日 火曜日

皆様ご存知のとおり,民主党が衆議院480議席中,実に308議席を獲得,圧倒的過半数を以って政権交代を成し遂げる結果となりました。

55 年体制以降,ほとんどに於いて政権与党として君臨してきた自民党が事実上終焉を迎えたと言ってもよいほどの劇的な結果ではありますが,これは偏に官僚主導 型政治がもたらした様々な弊害に起因する閉塞感の蓄積と一筋の光明さえ見出せない将来に対する不安が今回マグマとなって大噴出したものと考えられるのでは ないでしょうか。

すでに国民の政治不信は,そう簡単には払拭できないところまできておりますし,これからの政権を担う民主党に対してもマニフェストをどこまで完遂できるものか,そのチェックの目は当然厳しいものとなるはずです。

まずはお手並み拝見という事で,民主党の皆様方には,決して民主党が選択されたわけではなく,削除的に考えていった結果の帰着に過ぎないことを肝に銘じていただき,奢ることなく頑張っていただきたいと思います。

翻って弁護士の世界はと言いますと,法科大学院が一人悪者状態で増員問題も表向きは沈静状態にありますが,その実なんの解決にも到っていないのが現状で,事実62期生の就職状況も惨憺たる状況にある事は隠しようもございません。

需要と供給のバランスからいっても,毎年2000人からの弁護士が輩出され続ける現状では,競争原理のもと,単に就職難に留まらず既存弁護士の淘汰にも拍車がかかることは必至ですし,その際の閉塞感たるや如何なものかは想像に難くありません。

来るべき時には,膨らみ続ける閉塞感の打破を旗頭に若手弁護士が中心となって今回の政権交代劇のような弁護士会の劇的大変革が行われることとなるのかどうかは非常に興味の湧くところでございます。

何れにせよ「若手弁護士の将来を考える会」としましても,風を読むことの重要性を改めて考えさせられた今回の劇場型選挙第二幕でありました。

Wakaben管理人